最後のメッセージは1週間前。

反応のない私に戸惑ったのかもしれない。今更返信するのもおかしい?

でも……無視するのはもっと失礼だよね。

どんなメッセージを送ろうか、迷って迷っても何も思いつかず。

『ありがとう。元気です』

そう打ち込んだ。

……元気、なのかな?私。

四六時中朱里のことを考えてチクチク痛む胸。あんまり痛いから、今度は心をからっぽにする。それの繰り返し。

それは元気と言える?

結局、『ありがとう』そう一言だけのメッセージ。

それでもきっとイチには伝わるだろう。決してあなたを無視していたわけじゃない。

送信ボタンをタップすると、大きな溜め息。改めてその画面と向き合う。

今の、私の気持ち。

新しい投稿の欄を見つめて、少し窓枠に隠れてしまった月を見る。

輝く半月は欠けてしまった私の心と同じ。

欠けては満ちるを繰り返す月のように、時が経てばまた満たされるのだろうか。

『欠けている私の心、月と同じ』

深く考えずに冷たくなった指で送信。

浅くなっていた呼吸。

深く吸い込み吐き出された息は細く震えていた。

イチ……ごめんね。

こんな弱い私で、ごめんね。

イチは読んでくれるだろうか。

もう、私のことなんてどうでもよくなってしまっただろうか。

ワガママだけど。

また私を元気付けてほしい。