屋上に入ってきた看護師さんが、春に呼びかけた。

「検査の時間よ。戻りましょう」

「わかりました。…しゅん、またな」

「うん、またね」

手を振った後、屋上を出ようとした春が、突然踵を返して戻ってきた。

「どうしたの?」

「オレの部屋番号教えとく!いつでも来いよな」

そう言って、春は自分の部屋番号を教えてくれました。

「僕も教えておくね」