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 『はると!』

 『なーに?はづきちゃん、さつきちゃん、しょうくん』

 『一緒にかくれんぼしよ?』

 私達、四人組はいつも一緒にいた。今日も学校帰りの夕方に、遊ぶ約束をし
ていた。四色のランドセルをベンチに置き、鬼役を決める。
 
 『じゃーんけーん、ぽん!』
 
 『あ、俺、負けたぁ』
 
 翔が、ぐーを掲げて悔しそうにうめく。
 
 『じゃ、私達、かくれるよ。よーい、スタート!』
  
 三人バラバラに、走っていき隠れ始める。そうして始まったかくれんぼだったが、予想外の事故が起きた。何時間経っても、晴斗が見つからないのだ。
 
 葉月と沙月はすぐに見つかったが、三人で探しても見つからない。辺りも暗くなり始めている。
 
 『どーしよ?みつからない……』
 
 『おかーさんに怒られちゃう』
 
 『仕方がない、さつきとはづきは先帰って、僕がもう少し探してみる』
 
 『そんなの、だめだよ……』
 
 『一緒に探そう』
 
 『さつき……はづき……ありがとう』

 『もちろん!探すの、がんばろ!』
 
 三人で捜索を始める。公園の遊具の中、小さな木の後ろ、水場。

 そして……。