ウソだよ。こんなの絶対にありえない。柊先生があのアプリを作った犯人ってこと? 

「どうして……どうしてこんなことになるのよ!」

私は鈴木刑事に抱えられたまま叫んだ。

「芽衣!」

階上から和宏が駆けおりてくるのが見えた。結菜と久保田、そして他の生徒たちの姿も。

私を引き離した鈴木刑事が、

「あとは頼む」

そう和宏に言うのが聞こえた。すぐに和宏に肩を抱かれる。

なにがどうなっているのかわからない。

いったい、なにが起きているの!?

柊先生の姿が見えなくなっても、私はただただ泣いているしかできなかった。