「そう……。ありがとう」

明美はそう言い、少女へ笑顔を向けて店を出たのだった。

正直驚いていた。 少女がレシートを見た瞬間顔色を変え、都市伝説の話をしはじめた時まではなんでもなかった。

そういうサービスをする店だと思った。

でも……。

明美は一旦財布にしまったレシートを取り出して確認した。そこには確かにむぎわら帽子とかかれている。