地元の人が作成した商品のようで、棚の上には岩井幸太郎という名前が書かれていた。

席を立ち、干支のストラップを手に取ってみる。 木で作られているため、手のひらから温もりが伝わって来るようだった。

でもきっとそれだけじゃない。

これを作った岩井幸太郎と言う人の気持ちが込められているのだろう。

明美は自分の干支であるネズミのストラップを1つ手に取り、カウンター席へと戻った。

後で一緒に会計してもらおう。

明美はそう思い、ストラップを大切にテーブルの上に置いたのだった。