「えっと……シーフードカレー」

昔の事を思い出しながら、カレーを注文した。

あの時、あたしはカレーで結婚前の旦那は定食を注文したんだった。

その時のおいしさを思い出すと、またグーッとお腹が鳴った。

カウンター内の少女まで聞こえてしまったかもしれないと思い、顔が赤くなる。

少女はクスッと笑って「すぐにお持ちしますね」と言うと、厨房へと入って行った。