以前きた時はもう看板の文字は少し綺麗だった気がする。けれど、建物自体は昔より綺麗になっていた。

「あの時は確かタエちゃんって言う女の子が接客してくれたんだっけ」

旦那と2人で訪れたあの頃の記憶がどんどん蘇ってきて、懐かしさに頬が緩んだ。

途端に、お腹がグーっと鳴りはじめる。

駅を出てから随分と歩いてここまできたから、さすがにお腹がへっていた。