幸太郎はお店の人と親しくなり、ちょっとした木工細工の作り方を教えてもらうようになったのだ。

道具や機械は高価で買う事ができなかったけれど、地元の作家を応援する施設があり、無料で機材の貸し出しや、制作場所の提供をしているところがあったのだ。

それまで幸太郎はそんな世界があるなんて知らなかった。

いざ飛び込んでみるとこれがまた面白かった。