昔、まだ妻と結婚をする前まで幸太郎は趣味で木工細工を行っていたのだ。

学生時代に好奇心で参加したフリーマーケット。

そこでは手作り商品も数多く出店されており、その中で木工細工を扱う店を見つけたのだ。

オモチャなどの大きなものではなく、キーホルダーや髪飾りと言った小さな物ばかりだったけれど、幸太郎は木の温もりに魅せられた。