空になった缶コーヒーをゴミ箱に投げ捨てて、幸太郎は重たい腰を浮かした。

年代物の腕時計で時間を確認すると、昼が近くなっている。

働かざるもの食うべからず。

とは言うものの、腹が減っては戦は出来ぬ。

そもそも幸太郎は働く気はあるのだ。

働きたくて働きたくて仕方がないのだ。

そのためにも、まずは食べなければ。

自分にそう言聞かせ、公園を出た。