あんなことを言う同級生よりも、年上の中学生の方がいいっていうのも、理解できる。

愛花ちゃんからしても、そうなんだろうか？

そう考えていると、遠くから女子たちの話を聞いていたクラスメートの男子が、ツカツカと歩いて女子たちの机の前に移動した。

「なによ」

女子たちはいっせいにおしゃべりをやめてクラスメートへ視線を向ける。

その目には敵意が込められていて、自分までも居心地の悪さを感じてしまった。

「お前らさぁ、さっきからバッカじゃねぇの？」

男子が教室中に聞こえるような声でそう言った。

「バカってなにがよ！」

気の強い女子が立ち上がり、抗議する。