考えただけでこんなに照れてしまうんだから、本番には緊張しすぎて頭の中が真っ白になってしまうかもしれない。

そんな事を考えながら歩いていると、目の前にいた人にぶつかってしまった。

「ごめんなさい!」

慌てて立ち止まり、勢いよく頭を下げる。

すると、頭上からクスクスと笑い声が聞こえて来た。