自分の家と幸せ食堂にそんな繋がりがあるなんて思ってもいなかった。

「叔父さんも昔から、幸せ食堂の事をしってたの?」

「もちろんだ。俺が小さい頃、ここにはタヌキがよく来てたんだぞ」

その言葉にドキッとした。タエのタヌキのシッポを思い出す。

「タヌキが?」

「すぐ裏の森に棲んでるタヌキだ。人の物を食べに来るんじゃなくて、ここの亭主と仲良くなってて遊びに来てたんだ」