「この辺も変わってきたなぁ」

土産話を聞き終えた友と雄介叔父さんの2人はフラリと表に出てきていた。

雄介叔父さんが旅に出ている間、この街には大きな本屋さんができた。

とてもオシャレで若い人たちに人気スポットになっている。

「この食堂は変わらないな」

幸せ食堂の前まで来て、雄介叔父さんはそう言った。

店の窓を見ると、店内でタエが掃除をしている姿が見えた。

その姿にドクンッと心臓が高鳴る。