だから和斗はいつも遠目から愛花ちゃんの姿を目で追いかけるしかできなのだ。

それでも、自分から頑張って声をかけたこともあった。

算数の教科書を忘れてしまって、愛花ちゃんのクラスにいる友達に借りに行った時の事だった。

「愛花ちゃんの髪ってほんとフワフワで気持ちいいよね」

「いいなぁ。天然だから先生にも怒られないんだよね」