「明後日の朝には出ようと思ってる」

「そんなに早く?」

いつもなら雄介叔父さんが戻って来ると、半年くらいは仕事をしていた。

それが明後日の朝だなんて、急すぎる。

「お金はまだ残ってるんだ。だから今度は沖縄へ行くんだ」

「北海道から沖縄? 日本列島を横断する気?」

「そういうことだな。今度戻って来た時にはシーサーの置物を買ってきてやる」