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店の外から店内の様子を伺ってみると、タエはすでにカウンターの中へと戻っていた。

タヌキの耳も収まっていて、ホッとため息を吐き出した。

他の常連さんたちももう知っていることだとは思うけれど、もし知らない人がいたら大騒ぎになっていたかもしれない。

友は歩いて家に戻りながらレシートを確認した。

一番下に『おじさん』と書かれている。