今日の日付と割引商品が大きく書かれてる。

なるほど、これ目当てでお客さんが増えて来たようだ。

カランカランと涼しげな音が聞こえて来て、また1人お客さんが入って来た。

「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」

友のレジをしながらタエが言う。

すぐに店を出ようとしたその時だった。

タエが「あっ」と呟いた。