旦那さんがそう言うと、咲紀さんは少し頬を赤くして俯いた。

「でもよかった。あの日、両方ともこの場所でいい思いでができてたんですね」

「あなたたちも、この場所で告白をしたんですか?」

「そうです。この近くには幸せ食堂もあるし、いい返事がもらえるようにと願掛けもかねて」

旦那さんの言葉に明美はタエの姿を思い出した。