「あ、パパだ!」

少女がまた走り出した。

「こけないようにするのよ!」

女性が慌ててその後ろ姿に声をかけた。

ハラハラしながら見守っていると、少女は無事にお父さんの元へとたどり着く事ができた。

その様子にホッと胸をなで下ろす。

そして女性に向き直った。

家族3人がそろったところにお邪魔しているワケにはいかない。