「……あたし、アイドルは絶対に辞めません」

「そうか……。じゃあ、ちゃんと別れたんだな」


「だけど!!」


切り裂くように叫んだ。

すぐさま、怪訝そうに眉をひそめる社長がこの目に映る。


……でもあたしは、話すことを止めなかった。



堂々と。

ちゃんと目を見て、伝える。


「別れるつもりも一切ありません」

「……っ!?」


これがあたしの想い。

誰にも譲れない、あたしの答えなんだ。


じっと見つめて逸らさない。

社長の顔は、瞬く間に曇っていった。

しばらく緊張を保ったまま、無言の状態が続く。


──と、その時。