「頑張って、か」


あたしは椅子に座りながら、ポツリと呟いた。



今頃は修平との素敵なスクールライフを満喫してるはずだった。

いっぱいおしゃべりして、たまにはお弁当を一緒に食べて、それから部活の応援をして......。


なのに!!


これじゃあ、理想と現実のギャップが激しすぎるよね?



「はぁーあ」


何でこんなことになっちゃったのかなぁ。

考えても考えても、ぜーんぜんピンとくる答えが浮かばない。


いや、こんな仕打ちを受けてるのは、修平と交わしてしまった“約束”のせい。

それはわかってるんだけど......不明なのがその真意。



いったいどういうつもりなんだろう、修平。

あんな“約束”をいきなり取りつけてくるなんて......。



そう、あんな──。