もうあれから、四年経つのか、早いな。僕は、今四年前に病気で、亡くなってしまった彼女の墓参りに来た。久々に来ると墓に少し枯葉が落ちていた。思い出しただけで涙が出る。四年前、高校生だった頃。
「おーい春樹」
「ん?」と振り返る僕。「あ、おはよう加奈」と僕は言った。「おはよう春樹、ハァハァ、追いついた。」加奈は息を切らしていた。 今さっき走って追いかけて来てくれた人が、僕の彼女、名前は加奈。 僕たちは、付き合ってから、もう一年が経っている。付き合い始めは、お互いにまだ、知らないとこだらけであまり本性もお互いに出さなかった。付き合い始めて、半年ぐらい経ってから、お互いに知るようになった。そもそも、付き合うことになったきっかけは、一年の時に、英語の授業で、ペアで授業をするようになって、ペアは、男女で、先生が勝手に決める。その勝手決められたペアが加奈だった。始めは、知らない人同士でお互いに気を遣いあうばかりだった、そして段々、お互いに慣れてきて、話すようになったな。






「どうしたのそんなに息を切らして、」と僕は、言った。「歩いていたら、たまたま、前に春樹っぽい人がいるなー、と思って声をかけてみると、春樹で、それで一緒に学校に行こうって思って、嫌だった?」と加奈は言った。「いや、嫌じゃあないよ。それより、わざわざ追いかけて来てくれてありがとう。それより喉乾いていない?よかったら水いる?」と僕は、加奈にそう言った。加奈は、「別に、そこまで走っていないから、水はいらないよ。」僕から見た加奈は、明るくて活発で、優しくて、もちろん、顔は可愛いくて、一番笑った時の顔が可愛いくて、好きだ。欠点がほぼ無いくらい、唯一の欠点と言ったら、頭が悪いくらいだ。友達思いで、友達からも信頼されていた。加奈から見て、僕は、どのように見えているか気になって、聞いてみた。自分から自分の性格とかを考えてみると、ハッキリとしたことがわからないからな。「あのさ、加奈」
「ん?なあに?」
「変なこと聞くけど、加奈から見た僕は、どう言った感じの人見える?」
「ほんとに変な質問だね、んー普通かな」
「ふ、普通?どんな感じに?もっと具体的に教えて」
「ってなんでそんなに動揺しているの。そんなに動揺すること?」
「ごめん、深く追求して、知りたくてさ自分が、どんな人なのか。」
「春樹は、頭は、少し良くて、かと言って運動音痴でもなく、優しさも少しある。顔もイケメンよりのイケメンじゃない感じかな」と加奈は、答えた。僕は、イケメンよりのイケメンじゃない感じというセリフの部分に心の中で思わず関西弁で、どっちやねん。とツッコンでしまった。「そうだったんだ、ハハッ」と苦笑いをした。彼女からの視点だとそんな風に見えるんだ、と思った。
「今日、私たちの学年と三年生たちのクラス発表らしいよ。春樹」
「頭が悪いくせにそんなことは、知っているんだな。」と春樹は、からかう感じで言った。
「頭は、悪くても、それくらいは、分かるよー、そこまでバカじゃないんだからさ。」と加奈は怒り気味で言った。
僕は、「ハハッ」と笑った。