樹里亜がドクヘリを降ろされて1週間。
今日が受診予定と聞いている。
元々丈夫な方ではない樹里亜、今までだって良いときも悪いときもあった。
きっと、今回も大丈夫だ。
昼前になって、俺は検査結果を確認しようと樹里亜のカルテを開こうとした。
「あれ?」
・・・開けない。
どうなってるんだ?
とりあえず、システムに確認するか。
最近の病院はどこも電子カルテ。
すぐに情報が共有出来るのが利点だが、システムダウンでもすればすべてが止まってしまう。
その為ある程度の規模の病院ではシステム担当者が24時間交代で常駐する。
「もしもし、脳外の竹浦です。カルテが開けないんだけど。えっと、・・・」
名前とIDを伝えた。
『その患者さんのカルテはロックがかかっているので、パスコードを入力しないと開けませんね』
「はあ?」
俺だって、自分のカルテはセキュリティーをかけて誰が開いたのか分かるようにしている。
でも、ロックはかけないぞ。
そんな事したら、必用なときに見られなくて不便で仕方ない。
「誰がロックかけたの?」
『血液内科の海野月子先生です』
月子先生?
なぜ・・・
しばらく呆然とした後、まずは樹里亜の携帯に電話した。
でも、出ない。
何度かけても留守電に繋がってしまう。
仕方なく、俺は月子先生の元へ向かった。
今日が受診予定と聞いている。
元々丈夫な方ではない樹里亜、今までだって良いときも悪いときもあった。
きっと、今回も大丈夫だ。
昼前になって、俺は検査結果を確認しようと樹里亜のカルテを開こうとした。
「あれ?」
・・・開けない。
どうなってるんだ?
とりあえず、システムに確認するか。
最近の病院はどこも電子カルテ。
すぐに情報が共有出来るのが利点だが、システムダウンでもすればすべてが止まってしまう。
その為ある程度の規模の病院ではシステム担当者が24時間交代で常駐する。
「もしもし、脳外の竹浦です。カルテが開けないんだけど。えっと、・・・」
名前とIDを伝えた。
『その患者さんのカルテはロックがかかっているので、パスコードを入力しないと開けませんね』
「はあ?」
俺だって、自分のカルテはセキュリティーをかけて誰が開いたのか分かるようにしている。
でも、ロックはかけないぞ。
そんな事したら、必用なときに見られなくて不便で仕方ない。
「誰がロックかけたの?」
『血液内科の海野月子先生です』
月子先生?
なぜ・・・
しばらく呆然とした後、まずは樹里亜の携帯に電話した。
でも、出ない。
何度かけても留守電に繋がってしまう。
仕方なく、俺は月子先生の元へ向かった。