6月最初の日曜日。
私は久しぶりに実家に帰った。
「こんにちは」
玄関を空け、勝手に上がる。
「あら、お帰りなさい」
妹の梨華が顔を出した。
「ただいま。皆さんお揃い?」
無意識に小さな声になって、訊いてみる。
「うん。おじさんもおばさん達も今いらしたところ」
そうかぁ。
なんだか、嫌だな。
私はこの家の親戚達がとてもとても苦手なのよね。
「樹里亜なの?」
母さんの声。
「はい。ただいま帰りました」
私は返事をして、客間の戸を開けた。
「こんにちは」
和室の客間に集まった親戚さん達に、膝をついて挨拶した。
「樹里亜ちゃん久しぶりね」
「はい。失礼してばかりで、すみません」
「いいのよ。別に」
言葉に棘がある。
今日はお爺様の17回忌の法事。
小さい頃かわいがってもらったお爺様だけに、来ないわけにはいかなかった。
でも・・・
「奥様、お茶をお出ししてもよろしいですか?」
お手伝いの雪さんが母さんにきく。
「ええ、お願いします」
ここぞとばかり、私も台所へとついて出た。
私は久しぶりに実家に帰った。
「こんにちは」
玄関を空け、勝手に上がる。
「あら、お帰りなさい」
妹の梨華が顔を出した。
「ただいま。皆さんお揃い?」
無意識に小さな声になって、訊いてみる。
「うん。おじさんもおばさん達も今いらしたところ」
そうかぁ。
なんだか、嫌だな。
私はこの家の親戚達がとてもとても苦手なのよね。
「樹里亜なの?」
母さんの声。
「はい。ただいま帰りました」
私は返事をして、客間の戸を開けた。
「こんにちは」
和室の客間に集まった親戚さん達に、膝をついて挨拶した。
「樹里亜ちゃん久しぶりね」
「はい。失礼してばかりで、すみません」
「いいのよ。別に」
言葉に棘がある。
今日はお爺様の17回忌の法事。
小さい頃かわいがってもらったお爺様だけに、来ないわけにはいかなかった。
でも・・・
「奥様、お茶をお出ししてもよろしいですか?」
お手伝いの雪さんが母さんにきく。
「ええ、お願いします」
ここぞとばかり、私も台所へとついて出た。