主人公は地方の田舎から出てきたばかりの少女。
 都会という何もかも新鮮に見える場所での新しい生活は、彼女にとって驚きや感動と共に、社会では常に一人だと言い聞かせても拭いきれない不安をいつの間にか抱えていた。
 そんなある日、唐突に現れた自称悪魔の少年・リツに半ば強引な契約を結ばれてしまう。
 料理上手で優しい彼に心奪われていく結菜。初めて一緒に出かけることになったある日、偶然出会わせた結菜の学校の友人にリツは彼女の昔話をした。その話は彼女の幼馴染しか知らない、懐かしい話だった。
 一体リツは何者なのか、結菜は次第に幼い頃の思い出を懐かしみながら、悪魔との日常が始まった。
 これは寂しい時でも隣にいてくれた、優しい悪魔の話。