「お疲れー。拓海はまだ? トイレ行ってる?」
壁側に寄せられていたメニューを手に取りながら、蒼ちゃんの隣に座る。
「拓海は呼んでない。あ、俺はAプレートね」
蒼ちゃんが俺の手に持たれたメニューのAプレートの写真を指差した。
「何で?」
『Aプレートね。じゃねぇわ』と蒼ちゃんの指を弾くと、
「それは良くないよ、蒼ちゃん」
マルオも顔を顰めた。
「別に拓海をハブりたいわけじゃないって。拓海には当日知らせようと思ってさ。今言うと、アイツ絶対騒ぎ出すもん」
『俺がそんな陰険女子みたいな事すると思ってんのかよ。ボクシング部のこの俺がそんなネチネチした事を…。心外。さっさと2人も注文決めてよ』と蒼ちゃんがマルオと俺の髪の分け目を狙ってチョップを食らわせた。
壁側に寄せられていたメニューを手に取りながら、蒼ちゃんの隣に座る。
「拓海は呼んでない。あ、俺はAプレートね」
蒼ちゃんが俺の手に持たれたメニューのAプレートの写真を指差した。
「何で?」
『Aプレートね。じゃねぇわ』と蒼ちゃんの指を弾くと、
「それは良くないよ、蒼ちゃん」
マルオも顔を顰めた。
「別に拓海をハブりたいわけじゃないって。拓海には当日知らせようと思ってさ。今言うと、アイツ絶対騒ぎ出すもん」
『俺がそんな陰険女子みたいな事すると思ってんのかよ。ボクシング部のこの俺がそんなネチネチした事を…。心外。さっさと2人も注文決めてよ』と蒼ちゃんがマルオと俺の髪の分け目を狙ってチョップを食らわせた。