高評価が嬉しくて、授業が終わった途端に教室を飛び出し、蒼ちゃんとマルオの教室へと走る。

 「おかしいおかしい‼ なんで俺の引き立て役をするために、蒼ちゃんが顔ボコボコにした事になってんの⁉」

 教室の扉を開くと、既に拓海もいて、『絶対におかしい‼』と言いながらジタバタしていた。

 「その感想書いたヤツ、凄い想像力だよな」

 蒼ちゃんが荒ぶる拓海を見ながら大笑い。

 「なかなかその発想に辿り着かないよね。その人、その豊かな想像力で脚本書けばいいのにね。蒼ちゃんみたいに良い本書けそう」

 マルオも腹を抱えて笑った。

 「なんだかんだ、インパクトって大事なんだなー」

 楽しそうな輪の中に俺も入りに行く。