-----------が。
「何がいけなかったんだろう」
『納得いかん』と言いながら、蒼ちゃんが唇を尖らせて机に頬杖をついた。
夏休みが終わり学校が始まると、俺ら4人は相変わらず休み時間になると蒼ちゃんとマルオがいる教室に集まり、蒼ちゃんの席を囲う。
「選評がないから、何がダメだったのかが分からないね」
マルオが顔を顰めながら、蒼ちゃんの机に置かれたタブレットをふくれっ面をしながら眺める。
夏休みに撮った作品を、今回もコンクールに送ったのだが、4人共めちゃくちゃ自信があったのに、入賞さえしなかったのだ。
「言っちゃ悪いが、蒼ちゃんのせいだと思う」
拓海が胸の前で腕を組む。
「悪いと思ってないだろ、拓海。はっきり名指しで批難しとるやんけ」
そんな拓海に半笑いでツッコミを入れると、