「ご……ごめんなさい‼ 私、何も知らなくて……。どうしよう」
慌ててテーブルの端に置いてあった紙ナプキンを引き抜き、千秋さんに渡していると、
「泣いて夏川さんを困らすなっつーの。夏川さんが悪者みたいになるだろうが」
私たちの様子に気付いた白木さんが、困った顔をしながらこちらにやって来て、千秋さんを優しく宥めた。
「唐沢、昔から恥ずかしがり屋でさ。上手く自分を表現できないヤツでさ。だから『好きだー‼』とか、当然伝えられなくてさ。小さいヤツだよね。夏川さんに嫌われてでも、夏川さんが大事にしている執筆活動を守りたいくらいに、唐沢は夏川さんのことが大好きなんだよ。なーんで、俺が30男の告白の代弁してやらんとならんかな。自分で言えよ、いい大人なんだからって感じだよね」
白木さんが、ここにはいない唐沢に呆れた。
慌ててテーブルの端に置いてあった紙ナプキンを引き抜き、千秋さんに渡していると、
「泣いて夏川さんを困らすなっつーの。夏川さんが悪者みたいになるだろうが」
私たちの様子に気付いた白木さんが、困った顔をしながらこちらにやって来て、千秋さんを優しく宥めた。
「唐沢、昔から恥ずかしがり屋でさ。上手く自分を表現できないヤツでさ。だから『好きだー‼』とか、当然伝えられなくてさ。小さいヤツだよね。夏川さんに嫌われてでも、夏川さんが大事にしている執筆活動を守りたいくらいに、唐沢は夏川さんのことが大好きなんだよ。なーんで、俺が30男の告白の代弁してやらんとならんかな。自分で言えよ、いい大人なんだからって感じだよね」
白木さんが、ここにはいない唐沢に呆れた。