「え⁉ 何⁉」

 わけが分からないまま、千秋さんの隣の席に座ってしまった。

「ランチ、何にしますか? 因みに今日の日替わりパスタは、今私が食べているホウレンソウのクリームパスタです」

 何故か千秋さんがオーダーを聞かれるし。何がなんだか分からないのに、

「おいしそうですね。同じものをお願いします」

 千秋さんの前にあるお皿の中の綺麗な緑色のクリームソースにしっかり心を奪われ、減退したはずの食欲が一瞬にして復活。ちゃっかり頼んでしまった。

「タケ‼ 日替わりパスタね‼」

 千秋さんがタケくんに向かって右手を上げると、

「へーい」

 オーダーを伝えるべく、タケくんはキッチンに入って行った。