蒼ちゃんはひとりでずっと盛り上がり続け、仕事をしている私のそばで、『今日こそ恋愛を動かせ‼ タラタラしすぎ‼ 展開の遅い恋愛小説は人気出ないよ‼ わざと唐沢にお茶でもこぼして、『ごめんなさい‼』とか言いながらハンカチで拭きつつボディタッチしなって‼』と騒ぐから、蒼ちゃんだけに見えるように、パソコンの画面に太字の大文字で【うるさい。静かにしないと、金輪際脚本のお手伝いを致しません】と打ち込んでやると、『【金輪際】とか強めのワード使わなくてもいいやん』と蒼ちゃんがしょんぼりしながら口を閉じた。
この日も何事もなく仕事は終わった。……が、2か月後、大事件が起こった。
今日も仕事の合間に蒼ちゃんの脚本を作成していると、社内メールが届いた。
何の気なしにパソコンの画面を切り替え、メールのタイトルを確認。
【当社社員についてお知らせ】と書かれていた。大体このタイトルのメールは、華燭か訃報だ。
『誰かが亡くなるのも嫌だけど、結婚報告されるのもキツイわー』と思いながらもそのメールを開く。
「……どうして」
画面に映る文字を見て、血の気が引いた。自分の顔が青ざめているのが、鏡を見なくても分かる。
この日も何事もなく仕事は終わった。……が、2か月後、大事件が起こった。
今日も仕事の合間に蒼ちゃんの脚本を作成していると、社内メールが届いた。
何の気なしにパソコンの画面を切り替え、メールのタイトルを確認。
【当社社員についてお知らせ】と書かれていた。大体このタイトルのメールは、華燭か訃報だ。
『誰かが亡くなるのも嫌だけど、結婚報告されるのもキツイわー』と思いながらもそのメールを開く。
「……どうして」
画面に映る文字を見て、血の気が引いた。自分の顔が青ざめているのが、鏡を見なくても分かる。