「お、出るんだ。おめでとう。でも、PN。もっとあったでしょ。完全に鯖の味噌煮からきてるやん」
唐沢が私の名付けセンスを笑った。
唐沢に言われなくとも、私だってどうかと思ったし、編集さんにも『名前はこれで大丈夫ですか?』とやんわり変更を促されたりもした。
でも、蒼ちゃんに『サバちゃん』と呼ばれるのが何となく心地よくて、変えられなかった。
「佐波野ミソノ……あった。ハイ、ポチっとな。予約完了」
唐沢がスマホから早速本を予約してくれた。
「唐沢さんは電子派? 紙派?」
『今の三十路はどっちで読むんだろう』とちょっと気になり聞いてみると、
「電子で読む派。でも、とりあえず電子と紙、1冊ずつ買ってみた」
唐沢から、思いも寄らぬ大盤振る舞いな答えが返ってきた。
唐沢が私の名付けセンスを笑った。
唐沢に言われなくとも、私だってどうかと思ったし、編集さんにも『名前はこれで大丈夫ですか?』とやんわり変更を促されたりもした。
でも、蒼ちゃんに『サバちゃん』と呼ばれるのが何となく心地よくて、変えられなかった。
「佐波野ミソノ……あった。ハイ、ポチっとな。予約完了」
唐沢がスマホから早速本を予約してくれた。
「唐沢さんは電子派? 紙派?」
『今の三十路はどっちで読むんだろう』とちょっと気になり聞いてみると、
「電子で読む派。でも、とりあえず電子と紙、1冊ずつ買ってみた」
唐沢から、思いも寄らぬ大盤振る舞いな答えが返ってきた。