「新幹線、東京駅からでいいんだよね?」
私の腕を掴んだままグイグイ歩く唐沢。
「あ、はい。イヤ、違う‼」
「何で? 違わんくない?」
「駅は合ってる。そうじゃなくて、お会計‼ 私の奢りって話だったじゃないですか。自腹だと思ってたから好きなものを好きなだけ頼んでたのに……。いくらでした? 今現金ないので、来月ウチの事務所にいらした時にお支払いします」
お酒に弱い方じゃないし、全然酔ってないけれど、でもお酒飲んじゃったし、忘れたら嫌だなと思い、ポケットからスマホを取り出し、『唐沢さんにお金』とメモに打ち込んでいると、
「いいって。よくよく考えて、お祝いされる側がお金出すって変じゃん」
唐沢がスマホ画面に手を置き、私の打ち込みを阻んだ。
私の腕を掴んだままグイグイ歩く唐沢。
「あ、はい。イヤ、違う‼」
「何で? 違わんくない?」
「駅は合ってる。そうじゃなくて、お会計‼ 私の奢りって話だったじゃないですか。自腹だと思ってたから好きなものを好きなだけ頼んでたのに……。いくらでした? 今現金ないので、来月ウチの事務所にいらした時にお支払いします」
お酒に弱い方じゃないし、全然酔ってないけれど、でもお酒飲んじゃったし、忘れたら嫌だなと思い、ポケットからスマホを取り出し、『唐沢さんにお金』とメモに打ち込んでいると、
「いいって。よくよく考えて、お祝いされる側がお金出すって変じゃん」
唐沢がスマホ画面に手を置き、私の打ち込みを阻んだ。