「じゃあ、ビールにしたら? なんかビールの方が『いぇーい♪』って感じするじゃん?」

 白木さんによく分からない同意を求められ、

「……何。白木さんってパリピなの?」

 思わずポロっと出てしまった言葉に、

「白木は不真面目ではないんだよ。どちらかと言えば真面目な方なんだよ。ただ、昔からなんかチャラい」

 唐沢までもがよく分からないフォローを入れるから、

「チャラさと真面目さって共存出来るの?」

 口から疑問文しか出てこない。

「漫画の中には出てくるじゃん。遊びまくってたりケンカしまくってるようなヤツが、本当は頭が良くてモテるっていう、鼻に着くヤツ」

 唐沢の返しに、

「さすが、漫画家の彼氏さんですね」

 変に納得し、『なるほどなるほど』と頷くと、唐沢と目が合って二人で笑ってしまった。