ちょっと嫌な空気になったところに、

「おぉ、唐沢。いらっしゃい。唐沢の彼女さん? ようこそいらっしゃいました。お席に案内しますね」

 唐沢の友達だろう、唐沢と同じ年頃のイケメンがやってきて、私にそれはそれは綺麗な笑顔を向けた。

 ここ最近、年下のイケメンに話し掛けられることなど皆無なわけで、

「違います違います‼ 彼女じゃないです‼」

 体温が急上昇してしまい、脳天までチンチンに熱くしながら両手を振って、唐沢の彼女であることを否定した。

「そんなに必死にアピールしなくても、白木にはしっかり彼女がいるから。残念だったね。千秋さん、元気?」

 そんな私に白い目を向けた唐沢が、ダメ押しするかの様に、白木さんの彼女であろう【千秋さん】の話題を口にした。

 別に私は、フリーであることを強調して白木さんとどうこうなりたいと思ってるわけじゃないのに。