「全然。むしろ蒼ちゃんって不思議な人だから、ずっと一緒にいても飽きない。でも蒼ちゃんは突然ひとりの世界に入っちゃって、逆に距離を置かれたりします。自分の世界に浸り終わったらまた俺らのところに戻って来るんですけどね。家でもそんな感じですか?」
「うん。蒼ちゃんは昔からそう。何か思い付くとふらーっといなくなっちゃうの。本人は浮かんだアイデアを忘れたくなくて、何かに記録するために一時席を外します的な感覚なんだけど、小学校の頃は周りにそれが理解されなくてねー。協調性がない奴って思われて、蒼ちゃんを面白く思わない子もいたみたい。でも蒼ちゃんは物語を考えるのが好きな子だから、それを辞められないし。自分勝手なのかもしれないけど、悪気は一切ないの」
『ごめんね』と花さんが苦笑いを浮かべた。
「うん。蒼ちゃんは昔からそう。何か思い付くとふらーっといなくなっちゃうの。本人は浮かんだアイデアを忘れたくなくて、何かに記録するために一時席を外します的な感覚なんだけど、小学校の頃は周りにそれが理解されなくてねー。協調性がない奴って思われて、蒼ちゃんを面白く思わない子もいたみたい。でも蒼ちゃんは物語を考えるのが好きな子だから、それを辞められないし。自分勝手なのかもしれないけど、悪気は一切ないの」
『ごめんね』と花さんが苦笑いを浮かべた。