「自慢なんかしたいと思ってません。私の唯一の趣味なんです。ひっそり楽しんでいたいんです。お願いです。どうか誰にも言わないでください」
そんな唐沢に再度頭を下げて口外しないように懇願。
『分かったから、画面に回りの景色映して。夏川さんの居場所、確認したいから。急いでるんだろ?』
「あ、はい‼」
唐沢に言われるがまま、スマホのカメラで周囲を撮る。
『あ、近い近い。5分以内に着くよ。そのまま真っ直ぐ歩いて。K出版までナビしてやるよ』
「すみません。ありがとうございます」
唐沢の言葉に安堵して、36にもなって道端で泣きそうになった。
『唐沢は悪いヤツじゃない』。
蒼ちゃんの言っていたことは、あながち嘘ではないのかもしれない。
そんな唐沢に再度頭を下げて口外しないように懇願。
『分かったから、画面に回りの景色映して。夏川さんの居場所、確認したいから。急いでるんだろ?』
「あ、はい‼」
唐沢に言われるがまま、スマホのカメラで周囲を撮る。
『あ、近い近い。5分以内に着くよ。そのまま真っ直ぐ歩いて。K出版までナビしてやるよ』
「すみません。ありがとうございます」
唐沢の言葉に安堵して、36にもなって道端で泣きそうになった。
『唐沢は悪いヤツじゃない』。
蒼ちゃんの言っていたことは、あながち嘘ではないのかもしれない。
