「ひとりで平気だよ。子どもじゃないんだから。切ないほどにしっかり大人だよ。36だよ。何もう、辛い。36って何」
今度は自分の年齢に絶望して、胸を押さえていた手で頭を抱えた。
「36って、そんなに落胆する年齢?」
首を傾げる蒼ちゃんに、
「男の36と女の36は違うの‼ 全然違うの‼ 男は『男盛り』って言われて、女は『枯れた』って言われるの‼ 天と地くらい全く違うの‼」
頭を掻きむしりながら熱弁。
「俺は36歳のサバちゃん、好きだけどなー。サバちゃんがおばあちゃんになっても好きなままだと思う。36かぁ……。なってみたかったな。サバちゃんの気持ち、理解は出来ても共感まで辿り着かないや」
寂しそうに笑う蒼ちゃんを、36歳にしてあげたいと思った。
産んであげたい。育ててあげたい。……でも、唐沢だけはどうしても考えられない。
今度は自分の年齢に絶望して、胸を押さえていた手で頭を抱えた。
「36って、そんなに落胆する年齢?」
首を傾げる蒼ちゃんに、
「男の36と女の36は違うの‼ 全然違うの‼ 男は『男盛り』って言われて、女は『枯れた』って言われるの‼ 天と地くらい全く違うの‼」
頭を掻きむしりながら熱弁。
「俺は36歳のサバちゃん、好きだけどなー。サバちゃんがおばあちゃんになっても好きなままだと思う。36かぁ……。なってみたかったな。サバちゃんの気持ち、理解は出来ても共感まで辿り着かないや」
寂しそうに笑う蒼ちゃんを、36歳にしてあげたいと思った。
産んであげたい。育ててあげたい。……でも、唐沢だけはどうしても考えられない。
