「だから、無理だって。立てないなら、匍匐前進するしかないですよ」
「制服が汚れるじゃん」
「俺に出来るのは、応援くらいですよ。がーんばれ‼ がーんばれ‼ 佐・波・野‼」
蒼ちゃんが癇に障る応援をしながら囃し立てた。
「くっそー‼ 死ね‼」
イライラを力に変えて振り絞り、立ち上がる。
「死んどるわ‼」
すかさず蒼ちゃんがツッコむ。
「……死んでないでよ。死んじゃう人とそうじゃない人の選別って神様がしてるの? だとしたら、基準は何? 誰がどう見ても死んだ方がいい悪人が生きて、才能いっぱいの蒼ちゃんが死ぬって意味分かんないよ。人選が無差別なんだとしたら、そんな適当なんだとしたら、【神様】を名乗って欲しくないわ」
私は、今目の前で笑っている蒼ちゃんに、生きていて欲しかった。
「制服が汚れるじゃん」
「俺に出来るのは、応援くらいですよ。がーんばれ‼ がーんばれ‼ 佐・波・野‼」
蒼ちゃんが癇に障る応援をしながら囃し立てた。
「くっそー‼ 死ね‼」
イライラを力に変えて振り絞り、立ち上がる。
「死んどるわ‼」
すかさず蒼ちゃんがツッコむ。
「……死んでないでよ。死んじゃう人とそうじゃない人の選別って神様がしてるの? だとしたら、基準は何? 誰がどう見ても死んだ方がいい悪人が生きて、才能いっぱいの蒼ちゃんが死ぬって意味分かんないよ。人選が無差別なんだとしたら、そんな適当なんだとしたら、【神様】を名乗って欲しくないわ」
私は、今目の前で笑っている蒼ちゃんに、生きていて欲しかった。
