蒼ちゃんとマルオを待っている間、拓海と色んな話をした。
初めは仕事の話をしていたのだが、モテまくる拓海が最近出会った面白い女の話をし出すと、後半はその女の話題のみとなり、腹が千切れそうになるほど笑った。
拓海に『この話、蒼ちゃんとマルオにはした?』と聞くと、『まだしてない』と言うから、早く2人にも聞かせたくて、時計を見ながらまだかまだかと2人の帰りを待った。
……が、なかなか帰って来ない蒼ちゃんとマルオ。
「遅くね? どこまで買い物に行ってんだ? あの2人」
若干待ち草臥れ気味の拓海。
「電話してみるか」
スマホを手に取り、マルオに電話を掛けて見た。何コールかして、もうそろそろ留守電に切り替わりそうというところでマルオが電話を取った。
「遅ーい。何してんの? 今、どこ?」
『……今、病院』
しゃくり上げながら泣くマルオの声は、とても聴き辛かった。
「……え。なんで」
『……蒼ちゃんが……轢かれた』
電話の向こうで呼吸も儘ならないほどに泣くマルオ。
「すぐ行く。待ってろ」
電話を切り、拓海に『蒼ちゃんが轢かれた』とだけ伝えると、2人で傘も持たずに家を飛び出した。
初めは仕事の話をしていたのだが、モテまくる拓海が最近出会った面白い女の話をし出すと、後半はその女の話題のみとなり、腹が千切れそうになるほど笑った。
拓海に『この話、蒼ちゃんとマルオにはした?』と聞くと、『まだしてない』と言うから、早く2人にも聞かせたくて、時計を見ながらまだかまだかと2人の帰りを待った。
……が、なかなか帰って来ない蒼ちゃんとマルオ。
「遅くね? どこまで買い物に行ってんだ? あの2人」
若干待ち草臥れ気味の拓海。
「電話してみるか」
スマホを手に取り、マルオに電話を掛けて見た。何コールかして、もうそろそろ留守電に切り替わりそうというところでマルオが電話を取った。
「遅ーい。何してんの? 今、どこ?」
『……今、病院』
しゃくり上げながら泣くマルオの声は、とても聴き辛かった。
「……え。なんで」
『……蒼ちゃんが……轢かれた』
電話の向こうで呼吸も儘ならないほどに泣くマルオ。
「すぐ行く。待ってろ」
電話を切り、拓海に『蒼ちゃんが轢かれた』とだけ伝えると、2人で傘も持たずに家を飛び出した。