拓海、進学しないとか言ってたから、親と揉めてるのかなぁと心配しながらも、風呂に入って、アイス食って、部屋のベッドでゴロゴロしていると、フローリングに適当に転がせていたスマホが光った。

 【拓海が家出したまま帰って来ないらしい。俺、ちょっと探してくるから、拓海から何か連絡が来たら教えて】

 蒼ちゃんからのグループLINEだった。

 【俺も探す】

 マルオが即座に返信。

 【俺も行く】

 寝間着のジャージで、半乾きの髪のまま家を飛び出した。

 どこを探せばいいのか分からず、取りあえず拓海のバイト先のコンビニに行くと、蒼ちゃんとマルオも来ていた。考ええる事はみんな同じだったらしい。

 「中に入って探したけどいなかった」

 蒼ちゃんが俺の顔を見て、左右に首を振った。