キミになりたい。

頑張り続けなければみんなの期待に答えられない。

でも、結果を残したところで、「やっぱり」って言われるだけ。

中身のない褒め言葉ばかり。


私はなんの為に頑張っているんだろう。


心がズキズキしてきた。

ダメだ、こんなこと考えていると5kmも持たない。

いつもの道だとバテてしまうから、少しだけ近道をした。

500mほど大通りを走る。

しまった、と思った。

時間は丁度、部活終わりの学生の下校時間だ。

沢山の高校生や中学生がいる。

絶対に誰にも会いたくなくて、全速力で駆け抜けようとしたそのとき。