先生の言葉に熱が入る。

「君達が、最高の卒業を迎えられるようにすること」

最高の卒業。

みんながぽかんとしていると、先生は続けた。

「各クラスで、卒業記念プロジェクトを行ってもらうんだ。なんでもいい。ビデオを撮ったり、何か作ったり」

「その企画と制作を行うのが、君達の仕事だ」

やっぱり、入らない方が良かったかもしれない。

卒業記念委員なんて。

「君達にかかってるんだよ。この学年の集大成が」

先生は熱く語っていらっしゃるけど、
結局ただの雑用。

受験生のこの時期に、大きなお荷物を。