私は、変わった名前だなっと思い紙切れをま

じまじと見ていたが、心に残りそうなそんな

名前で、私は好きだった。

「ねぇ、ここって何する場所なの?」

「…そこはな、お前の答えがある場所だ。」

「…え?何それ、答えになってない…!」

すると、私の肩を軽く叩き無邪気に微笑ん

だ。

「俺もそんな感じだったよ。」

……俺も?

すると、神山太洋は背を向け逃げるように屋

上を去って行った。