なんで…、どうして分かってくれないの?

私は、ただ仲良くしたかっただけなのに…。

涙をこらえながら、私は廊下を走った。

走って走って、息が切れるくらい走り続け

る。

その時だ。

プチンッ

…あれ、今手が…。

私は、手元を見るとおばあちゃんがくれたミ

サンガが切れて床に落ちていた。

私は、手を震わせながらミサンガを拾う。

何か……、おかしい…。

私は、何かしら違和感を感じた。

そして、大勢の看護師さんが祖母のいる階に

向かっているのを私は見かけた。
 
私は、慌てて後に続くように追った。