私の心は、まだ真っ白だ。

夢もなく、色もなく、道もない。

そんな心に、いつか色がつく日がくるのだろ

うかと、私は密かに思うばかり。

私の故郷は、海が近くで潮の香りがいつもし

ていた。風が強く吹けば、潮の匂いを強く感

じ鼻が際立つ感覚になる。

高校3年になった私は、今だに進路が決まって

おらず、担任の先生に呼び出しをくらってい

る毎日だった。

説教のように続く先生の話は、毎日聞いてい

るため耳が痛くなってきていた所だ。