その後、遊舞の母は、遊舞の部屋のドアを閉めて、

リビングへ戻った。

〝バタン〟

しかし、その時、遊舞の母は、

「いつの間に、何であんな人がウチに入ってきてたんだろ?

まぁ、私も、慌ててたから、

それは、聞きそびれちゃったけど。まぁ、友達を通して

知り合った人なら、きっと、大丈夫か」と思っていた。





「フ~ッ!!凄く焦った~!!!

思わず、大きな嘘をついちゃった~!!!でも、

アーチフィスがゲームのキャラだって事、

上手く隠せて良かった~!!!ちょっと、

無理のある嘘だったけど・・・・・」





すると、アーチフィスが起きてきた。

「おはようございます」

遊舞は、「ようやく起きてきたか。しかし、こっちは、

凄く大変だったっていうのに・・・・・・」と思った。

「おはよう」

「はい。おはようございます」

「リビングへ一緒に行こっか。一緒に朝ご飯、食べよう」

「??そんな事をしていただいてよろしいのでしょうか?」

「良いんだよ!!じゃあ、一緒に食べに行こっか!!!」

「・・・はい。では、お言葉に甘えて」

「いや、気を遣わなくて良いんだよ!!!」

「はい」





〝トコトコトコトコ〟

遊舞は、その時、「コイツ、単純な動きだけなら、

操作なしでも、勝手に出来るんだな」と思っていた。

そして、リビングのドアを開けた。

〝バタン〟

すると・・・・・・





「あ~、遊舞~、おはよう。って、おい!!!」と、

思わず、朝ご飯の白米を吹き出し、遊舞の父が言った。





「〝ブ~ッ!!〟だ、誰なんだよ!!ソイツは!!!」

そこで、アーチフィスが遊舞の父に対して

「おはようございます。私は、〝アーチフィス〟と

申します」と言った。

「そういう事、聞いてるんじゃないんだよ!!!何で、

俺が昨日まで顔を見た事もないようなヤツが今、

ここにいるんだ!!!」





そこで、アーチフィスが

「あ、あ~、私は・・・・・・」と言い、

遊舞が横からアーチフィスの耳元に、小声で、

「〝僕の友達だ〟って言って」と言うように指示を出した。





「私は、遊舞君のお友達です」





すると、遊舞の父は、

「何だか良く解らないヤツだが、まぁ、朝だし、

朝メシを食ってる今、むやみに怒るのも、あまり良くはないな。

とりあえず、落ち着こう。遊舞も、遊舞の友達のあんたも、

とりあえず、座りなさい」と言った。

「ありがとうございます」とアーチフィスは言った。





遊舞と遊舞の母は、

少し、冷や汗をかきながらぎこちなく笑っていた。





「アハハハハハ・・・・・・」