高校二年の夏休み、麻生未央は友だち三人と二泊三日で軽井沢に行く。少し前から他の三人から仲間外れにされていると感じていたせいもあって、旅行二日目、未央は腹痛だと偽り、ひとりで行動する。雲場池でひとつ年上の棚橋亮平に出会う。亮平は二週間前に大正時代からタイムワープしてきたという。亮平は未央がひとりで行動している理由を親身になって聞く。未央は亮平に悩みを打ち明けたことで、心が少し軽くなった。その後ふたりで食べ歩きをして楽しむ。その間、三人から体調を心配する連絡が何度も入っていた。表面上は心配しているように見せても本当は心配していないと疑っていたが、心底から心配してくれていたことが分かり、自分の勘違いだったことを知る。翌日帰る前に亮平と会う約束をするが、二時間も待つ未央の前に亮平は現れなかった。しかし、新学期が始まり、二人は再会する。そこで、亮平がついた嘘と真実を知る。